リーマン目線+α

細心の日記でございます。主にサブカル文化や自論の展開などなど。

“好き”を“好き”というために~大学生活の始めと終わりを迎えるあなたへ~

さてさて、今回は珍しく(?)暗い話ではなく、時事的なところも踏まえた明るい話。

とはいえ、相変わらず真面目全開なのでそういった話が苦手な人は回れ右をしよう。

あと、今回のお話はかなり聞き手を限定している。関係ない人も読まなくていいかもしれない。

 

 さて、今回は今まさに“就活をしている大学生”と“来月から大学生になる”そこのに君に聞いてほしい。これから話すのは、就活をきちんと行えるようにするには、といったお話であり、そこから逆算して“じゃあ大学生活をどう送ればいいのか”を見つけるストーリー。ま、こんなものは上っ面のストーリーで、それしか感想を抱かなかったらミスリードになる。

 さぁ、可能性を広げる航海を始めようじゃないか。

 

 相変わらず、思いつくままにノンプロットで書いてるので、俯瞰するとチグハグになっているが、そこはご容赦を。

 大学進学に悩む君に、大学院生活を送ろうとしている貴方、大学生活にあこがれる諸君に送る、独断と偏見たっぷりな、それでいてちょっぴり痛快なお話をお聞かせしよう。

 

 

 

 さぁ、今これを読んでいるそこの君は上記の聞き手設定に当てはまるはずだ。さて、どれだろう?まず、語りたいのは君、そう“就活”をしている君だ。きっと、マイナビリクナビなんかのHPを見つつ、履歴書なんかを書いているのだろう。ちょっと手を止めてみてほしい。

 

 えらそうな話をする前に。たいてい、こういう話をすると若い人たちはこぞって“じゃあお前はどうなんだよ”と豪語してくるので、先に私の経緯を話そう。簡潔に書くと、大企業(大手、が正しいかな。グループ従業員10万人以上、売上2兆円以上を誇る大手企業の本社に1万人中20人足らずの枠に入った、と言えば多少は言葉に信憑性が出るだろうか。私は勤めている会社以外にも、書類や選考が進んだところとして、東芝富士通などがある。ま、こんな戯言は不要なのがベストだが)

 

じゃあ本題に入ろう。ひとつ質問をする。

 

  君はなぜ就活をしている?

 

この質問に答えられるかな?実にいやらしく、いじわるな質問だ。だが、これが君の就活の根幹になる。

1.会社に入りたいから!(入らないとダメだから!)

 これが頭に浮かんでしまった君は、今すぐ就活をやめるべきだ。数社落ちたらその勢いのまま、ずるずると落ちて行って行きたくもない会社へと入り、自堕落極まる生活が待っている。否定はしないけどね。

 

2.周りがやってるから!

 これもまた、ナンセンス。バブル期なら通用しそうなものの、今のご時世にこの考え方ではさすがにまずい。というより、就活というものに充てている時間が心底もったいない。今すぐ止めた方がいいだろう。きっと、後悔することになる。メイビー。

 

3.お金が欲しいから!

 なかなか正直でよろしい。が、これもイマイチ。お金が欲しいのに就活をするのは直近でみると矛盾している。それじゃあ、少なくともだい行きたい企業にはいけないだろう。ま、行かなくてもいいけどさ。

 

4.野望を叶えるために!

 実にすばらしい。あとは、その野望にふさわしい会社選びができているか、が鍵になる。ロジカルに選べるようにしよう!

 

さて、ざっくりと4つほどあげてみたが、もちろんそれ以外にも回答は存在する。あくまで一例程度のお話。

 

これが何に関係するのか?会社選びの動機となるからだ。

 

1.の理由がまずいのは、“じゃあ会社ならどこでもいいじゃん”と見られてしまう。つまり、定番の“弊社を希望する理由はなんですか”に答えられない。なんだったらバイトでもいいじゃん、になる。

2.は言わずもがなかな。民主主義という言葉を振りかざせば決して悪ではないが、こと就活においては絶対悪だ。この価値観は会社を滅ぼすから、採用されるわけがない。

3.これも、1.と一緒になる。バイトでもなんでも金は稼げるのだから、わざわざ就活というところに時間とお金を割かなくてもてっとり早くコンビニにでも応募すればその日から金は稼げるのだ。

4.は人の原動力になる。ガソリンになるほどに、その野望に情熱を注げるなら、是非ともそうすべきだ。夢であってはならない。野望だ。ワンピースでいうところの、海賊王になる、という宣言みたいなもの。追い続けられるもの、というのは非常に難しいものだが、それが見つかっている君はこの先人生は無限に広がっている。どうか、勇往邁進してほしい。

 

 さて、当然ながら就活をがんばる君は上記を読んで、“わかってるよ!”とか“そういうことじゃない!”とくるかもしれない。

 で、現実的なところに視線が落ちて、やれ“ホワイト”だとか“正社員”とかを意識し始める。やめた方がいい。本当にブラックな企業なのは、君が興味も惹かれない会社なのだから。

 

 じゃあ、どーやって就活するんだよ!

 

 となる。逆にいえば、そこに自ら答えを見つけることができていない、と自覚してもらいたい。すなわち、なぜ就活をするのか、という質問に答えられないということ。

 言い換えれば、何の意味もなく就活をしていることになる。ずいぶんと厳しい話だ。が、これは今後の人生の幅を大きく左右することだ。どれだけ厳しく見積もっても損はない。

 

 就活をする、というプロセスは大体、自分研究→会社選び→企業研究→書類作成、ではないだろうか。もちろん、悪くない。

 まー、大体のキャリアなんちゃらとかいう胡散臭い組織(大学内に存在するようなやつ)に言わせれば、上のプロセスで大事なのは自分研究で、そのあと企業研究してその会社を好きになれ、と言うのがスジだ。

 これが、そもそもばかばかしい。自分研究なんてものは、研究するものではなくすでに形成されており、人生の中でアウトプットされているのだから、今さら研究しなくてもいいのだ。才は顔に、言葉に、文面に出る。

 でもって、たちが悪いのが会社を好きになる、ということだ。たまーに、私“この会社大好き!”などとのたまう方がいるのだが、正気を疑う。何を見て好きだといっているのか。商品か?HPか?人事の人か?先輩社員か?よせよせ、それじゃあ見てくれで結婚相手を選ぶものだ。じきに離婚する。(あ、別に私に離婚歴があるわけではないぞ。むしろ独り……それは置いておこう)

 

 だから、だ。会社に対して過度な期待や好意を寄せるものじゃない。片思いは結構だが、実に判断材料に乏しい。

 どうやって選べばいいのか。純粋でいい、“興味がある”会社なのだ。え?あっさりしている上にそれじゃあ動機に結びつかないって?浅慮だよ、君。

 実は、就活において“興味”や“好きなこと”という言葉の意味合いは、学生たちが日常的に使う言葉とは意味の深さが違う。これだけ聞くと、まるで違う言葉のような言い方だが、そうじゃない。使っていいのだ、“好き”とか“興味ある”とか。ただ、使うならば相応の度合いを提示して見せなければならない。

 

 さ、ここでまたしても質問だ

 

 君の好きなものはなんだ?

 

 ざっと紙に書き出してみよう。10個を切った君は、人生でもっとアンテナを広げた方がいい。なんでもいいのだ。

 次に、書き出したもので、周囲の友達30人の中で自分が一番詳しいと胸をはれるものはどれだろう。

 まだ残っているかな?では次に、その好きなもの対して自身が行動した具体例をあげてみよう。

 これで、作業は終わり。どーかな?実は、この“行動”に移しているのがすんごいポイント。好きなら、体が動くものなのだ。たとえば、アニメでもいい。ほんとにアニメが好きなら、アニメへの情熱は必ず君を突き動かしているはず。

 逆に言おう、ただ享受するのみで行動が伴っていないものは“好き”ではないのだ。それが、就活における“好き”ということ。

 それをはき違えると、面接時に「君は本当にそれが好きなのか?」と聞かれてしまうだろう。その程度だ、というレッテルを貼られる。なので、行動に移した、アウトプットを出せているものを書くようにしよう。

 

 おっと、会社選びの話だったな。なので、会社を選ぶにあたって、本来の正しい見つけ方は、自分の好きなこと、興味のあることで動き回ってたら知った、てのがスジ。まー実際のところ、そんな視点で会社を選べないだろう。なぜ選べないかわかるかな?そう、君が無知だからだ。思わず「うっせぇ!」とブラウザを閉じようとしたけどやめたのならいい。閉じた人間に未来はないだろうからね。

 さて、無知であること。これを自覚することが今日、非常に難しい。だって、ググればなんだってわかるご時世なのだから。(そして、鵜呑みにしかねない。それも、無知の為せる技)。ここまで聞いて、変にまじめな頭になった君は「わかった!もっといろんなことを勉強する!」なんて教科書的な言葉を吐くのだろう。やめたまえ、結局何もしないのは自分が一番分かっているだろう?そうじゃあ、ない。

 何をすべきか。まずは無知であることを自覚すること。次に、なぜ無知なのかを考えることだ。なぜ、君はそこまで無知なんだ?業界も知らなければ、会社もしらない。社会も分からなければ、周囲のことさえもわからない。

 悲観することはない。至極、当たり前なのだから。“学生”は無知が許される生き物だ。言いかえれば、周囲から無知を知らされない。だから、自覚することもない。これが非常に厄介で、実に恐ろしい。が、無知を自覚できた君は今日から見える景色が一変するぞ。万物を好きになれ、とは言わない。が、興味を持ってみよう。君は、お気に入りのアーティストやグッズ、本などを持っているはずだ。それを選ぶときには、非常に多くのことを考え、判断して購入している。同じことを周囲の物に対してやってみるといい。

 まだ漠然としているかな、もう少し具体性を上げてみよう。身の回りにあるもの、それらをすべて無垢な子供に教えてあげられるかな?ポットを見れば、なぜ水が沸騰して湯になるのか。テレビはなぜ映るのか。リモコンはどうやって操作を伝えているのか。本棚はなぜ茶色が多いのか。本のサイズは何通りあって、どんな違いがあるのか。

 ざっと見るだけでも実に多岐にわたるだろう?それでいて、どれも非常に難しい。本気で理解しようとすれば、数百ページの辞典を何冊も読みふけることになるだろう。だが、上っ面をなぞるだけならインターネットで事が足りる。もう調べてみたくてうずうずしないか?すぐにググってみてくれ!

 そして、ググっていると、あれもこれもと連鎖的に知りたいことが増えてくるはずだ。その欲求に従って、知の探究をしてみよう。一息つくころには、何十というタブが開かれていることだろう。

 それだ。それこそが、“興味”なのだ。そして、深堀りしたものがあるんじゃないか?それが、君のその瞬間“好き”になったものだ。大事にするといい。忘れないからな。おっと、ネットで調べて満足してくれるなよ?さらにもう一歩踏み出してみよう、外だ。そこまで行ければ、公の“好き”になる。つまりはそーゆーこと。

 これを毎日意識していれば、自然と軽々しく“好き”という言葉を使わなくなる。代わりに、本当に好きなものに対して使うことができ、その“好き”には一切の矛盾がなくなるから、どこに対しても、誰に対しても胸を張って言えるようになるのだ。

 

 “好き(Like)”なものを本当に“好き(Love)”にする。

 

 こんな視点で好きなものを書いてみよう。いやでも履歴書なんかの空欄なんてものは足りなくて、埋まらないなんて悩みはすぐさまオサラバなのだ!

 さらに、足を動かして知った情報の中には、会社の名前も出てくるだろう。そこから、広げていけばいい。“この会社名、あそこで聞いたことある!見たことある!”から調べて、他にどんな会社があるのだろう、などと見ていけば好きなこと、と志望動機は紐づけられて絶対にぶれない。難しくも大事なところだ。これを月並みな言葉でいえば、“いろんなものに興味をもて”なのである。

 

 そろそろ読むのがめんどくさくなってきた頃合いだろうか。安心したまえ、私も手が疲れてきた。

 

 では最後に、ここから逆算的に大学生活を送るスタイルを模索してみて、終わるとしよう。

 

 ・些細な“興味”も絶対に逃がさない

 ・“好き”になったら、本気で“好き”になってみる

 ・“好き”からアウトプットを生み出す

 

 ざっとこんなところから。今回は“好き”からアプローチをしてみた。

 

 ではでは、またどこかでお会いしましょう。シーユー。

 

Written by 細心=マサカズ